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ダイエットのために運動をするとき、汗をたくさんかくと効果があるように感じられたりするかもしれません。
逆に、あまりかけなかったときは消費カロリーも足りないように感じたりする人もいると思います。
では、汗をかくことと、痩せることは関係あるのでしょうか?
今回は、発汗とダイエットの関係について解説していきます!
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汗とダイエットの関係
結論から申し上げますと、汗をかくことと、ダイエットはあまり関係がないといわれています。
汗をたくさんかいたからといって、消費カロリーが増えるわけでもありません。
逆に汗をかかなかったからといって、消費カロリーが減るわけでもないのです。
ダイエットの効果を最大限発揮するためには、トレーニングと食事の質が大切です。
汗があまりかけなかったとしても、トレーニングがしっかりできていればOKです!
汗の種類
実は汗にも種類があります。
ここでは分かりやすく、「いい汗」と、「悪い汗」ということにしておきます。
いい汗とは?
いい汗とは、サラサラしている汗のことを言います。
この汗は、塩分やミネラルをあまり含まない、蒸発しやすくサラサラした匂いのない汗です。
蒸発しやすいために、体温調節も効率的になります。
同じ汗でも、シャワーを浴びたような清潔感のある汗なのです。
悪い汗とは?
逆に悪い汗とは、蒸発しにくく、不快感なだけでなく体温調節も非効率な汗です。
また、体に必要なミネラルも排出してしまうため、かきすぎると夏バテや熱中症も起こしやすくなります。
悪い汗をかく原因は、汗腺の機能が弱まっていること。
汗腺は、冷房の効いた空間で長時間過ごしたり、運動不足で汗をかかなかったりすることで衰えてしまいます。
弱まった汗腺の働きを正常な状態にすることで、サラサラとした良い汗をかくことができるようになるのです。
汗の4つの効果
汗は、ダイエットとは直接関係ないと説明しました。
では汗をかくことにどんな効果があるのでしょうか?
効果1:熱中症や夏バテ防止
効率的に体温調節ができるので、外気の暑さに負けにくくなります。
また、汗腺の再吸収機能のおかげで血中のミネラルが失われず、熱中症の予防にも。
暑いからとエアコンに頼ってばかりで汗をかくことを避けていると、汗腺の働きが鈍ったままになってしまいます。
急に気温が上がったときや、エアコンのきいた部屋から室外に出たときなどに、体温調節機能が正常に働かなくなってしまう恐れがあります。
ですので、汗をかける身体にしておくことは大事なことです。
効果2:デトックス効果
人間の体は、便・尿・汗・髪の毛・爪などから老廃物をデトックスしますが、中でも汗は有効な手段です。
エクリン腺からの汗や、皮脂腺から少量出る汗とともに毒素が流れ出るといわれています。
体内で作られる老廃物は、腎臓から排出する機能がもともと人体に備わっています。
しかし、現代になって体に取り込む機会が増えた水銀や鉛などの化学物質は、汗と一緒にしか出せないものも。
それだけに汗からの毒出しは大切になります。
効果3:むくみの解消
汗をかいて体温を上げると、血流がよくなって腎臓の働きが活性化します。
腎臓は体から余分な水分を排出する役割があるため、汗や尿がきちんと出ていき体に水分をため込みにくくなるのです。
むくみが取れるのはもちろんのこと、血流が上がることで代謝もよくなるので、痩せやすさにも効果はあります。
汗は間接的ではありますが、ダイエット効果も担っているようですね。
効果4:美容効果
みずみずしく潤っている肌のポイントは皮脂膜です。
皮脂膜は、皮脂と汗が混ざり合って皮膚の表面をおおっているもので、いわば汗は自前の化粧水、皮脂は乳液のようなものです。
その2つが肌の上で混ざり合って皮脂膜が形成されることで、肌表面の水分の蒸発を防ぎ、乾燥による小ジワなどを予防してくれます。
汗をかくと皮脂の分泌も盛んになるので、しっかりいい汗を出して、若々しいツヤのある美肌を目指しましょう。
いい汗をかくための4つの習慣
筋肉と同様に、汗腺は鍛えるほど機能性が高まり、良い汗をかけるようになります。
そのためにはまず、日々の生活習慣を見直すことです。
ここでは、いい汗をかくために実践したい4つの生活習慣をご紹介します。
1つ目:部屋の温度適正に保つ
冷房の設定温度は、なるべく下げすぎないように心掛けましょう。
職場などで調整ができない場合は、冷風が体に直接あたらないよう、カーディガンやブランケットなどを活用することがおすすめです。
2つ目:涼しい場所から熱い場所へ急に出ない
冷房で冷やされた空間に長時間いると皮膚温度が下がり、暑い屋外に出てもなかなか汗が出ない状態に。
しかし、一定時間が経つと、大量の汗をかいてしまいます。
外出前はいきなり炎天下に出ず、玄関などで外気に体を慣らしてから出るようにしましょう。
3つ目:通気性のいい服を着る
汗をかいたら、早めに蒸発させて体温を下げることがポイントです。
綿や麻などの汗が蒸発しやすく、通気性に優れた素材の衣服を選ぶといいでしょう。
4つ目:動物性脂肪とたんぱく質を食べ過ぎない
牛・豚・鶏などの肉類や、バター、チーズ、魚介類といった動物性の脂肪やたんぱく質を多く含む食べ物は、熱を体内にとどめてしまいがち。
さらに、発汗作用もないため、食べすぎには要注意です。
いずれの食材も適量を意識して、バランスの良い食事を心掛けましょう。
まとめ
今回はダイエットと汗の関係と、汗の働きについて解説しました。
汗はダイエットに直接関係はありませんが、間接的には効果があります。
また身体を正常の保つうえでは、欠かせないものです。
いい汗をかくための習慣を意識して、夏を乗り切りましょう!