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握力測定は学生時代に体力測定で行ったぐらいではないでしょうか?
日常の生活の中で、握力なんて考えることもないかと思います。
例えば、瓶のふたが開けられない。
荷物を長時間持っていると、前腕がパンパンになるなど、知らないうちに握力が必要な場面があるのがわかります。
今回は、そんな握力の平均値を見ながらトレーニング方法を紹介していきます。
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男女別、握力の平均値
握力の平均値については、文部科学省が体力・運動能力調査のデータの中で公表されています。
ここでは最新版(平成29年度)のデータをもとに、握力の平均値を男女や年齢ごとに分けて見ていきましょう。
【男性平均値】
男性の握力は、24歳まで右肩上がりで伸びていき、そこから一度停滞期へと入っていきます。
これは、身長の伸びる期間とほとんど同じです。
49歳までは、46kg・47kg台をキープし続けますが、50歳を過ぎると握力は分かるように落ちていきます。
70歳の頃には、中学3年〜高校1年と同じ力になってしまいます。
【女性平均値】
女性は、男性に比べて全体的に握力では劣ってしまう傾向があります。
もちろん、スポーツに取り組んでいる女性の中には男性よりも強い人はいますし、逆に弱い男性もいるもの。
男性と似ている点は、50歳を皮切りにどんどん下がっていく点。
鍛えなければどんどん筋肉は衰えていくので、もし下降を止めたい方は、ぜひ筋トレに取り組んでみてください。
握力を鍛えるのに必要な筋肉
握力は全身の力を腕に一点集中するため、全身の筋肉を満遍なく鍛えるのが良いです。
ただ、中でも握力を高めるのに重要なのが肘先にかけての「前腕筋群」になります。
前腕筋群は浅指屈筋(せんしくっきん)や腕橈骨筋(わんとうこつきん)、橈側主根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)など複数の筋肉の集合体です。
物を握ったり指を動かしたり、手首を曲げたりなど繊細かつ力強い動作に欠かせません。
握力を強くするには、まず前腕筋群を鍛えるトレーニングを試すのが効果的でしょう。
握力を鍛えるトレーニングメニュー
◆グーパー運動
特別な器具も必要なく、低い負荷から始められるので女性・男性、年齢に関わらずそれこそ高齢者でも挑戦できるトレーニングです。
トレーニングの正しいやり方
- 両手を前にまっすぐ伸ばします
- 両手を閉じて、グッと前腕筋に力を入れる
- その後パッと両手を広げる
- 動作を50~100回行う
目安として、50~100回を3セット行いましょう。
グーパー運動でポイントとなるのが辛くなっても肩をしっかり下げておくことです。
肩を上げてしまうと前腕筋群に刺激を与えられません。
また、腕は正面にまっすぐ伸ばして、1回1秒程度のスピードで負荷を意識しながら行うと効果的です。
◆懸垂
近くに鉄棒のある公園や学校があれば懸垂もおススメ。
懸垂であれば握る力とつかむ力の両方を一度に鍛えられますし、腹筋や背筋、上腕三頭筋など上半身の筋肉も同時に刺激できます。
トレーニングの正しいやり方
- 肩幅よりも少し広めの手幅でぶら下がる
- 背筋はしっかりと伸ばす
- 胸筋を握っている棒に引きつけていく
- 引きつけるときに、胸を張る
- ゆっくりと下げていく
目安として7~12回を3セット行いましょう。
懸垂でポイントとなるのが腕だけでなく肩から肩甲骨まで使って身体を引き上げるイメージを持つこと。
腕だけで身体を持ち上げようとすると前腕筋群に負荷がかかり、肘や肩を痛めてしまうこともあるため肩甲骨を意識して動作しましょう。
◆ハンドグリッパー
まだあまり運動に慣れていない方にぴったりなのがハンドグリッパートレーニングになります。
ハンドグリッパーと呼ばれるトレーニング器具を使うもので、1kgの負荷からあり、女性や高齢者でも扱いやすいのが特徴です。
ハングリッパーはダンベルなどと違い、落としても怪我のリスクは低い筋トレグッズなため、安全に配慮したい方にぴったり。
トレーニングの正しいやり方
- 片方の手でハンドグリッパーを握ります
- ゆっくりと力を入れて手の開閉をしていきます
- 筋肉の限界回数まで取り組む
目安はしっかりと握れなくなるまで。
インターバルを30~60秒取り、3セット行いましょう。
ハンドグリッパートレーニングで注意したいのが勝手に自分の限界を決めて諦めてしまわないことです。
とにかく腕が動かなくなるまで回数をこなすことが重要なので、1セットごとに以前の自分を超えられるよう挑戦しましょう。
トレーニングを続けることにより、数値は上がっていきます
握力の平均値は成人男性の30〜34歳で47.50kg、女性は40〜44歳の29.24kgがピークでした。
このように平均値を知ることで、自身がどのレベルなのか確認できたと思います。
身体の機能の中でも握力は物をつかんだり、指を動かしたりするのに重要な能力です。
少なくとも平均値は出せるよう、紹介したトレーニングを参考に鍛えてみてください。