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筋力トレーニングを行っている時やトレーニング後に「頭痛」が起きることがあります。
どの方にも起こるわけではないのですが、なぜ運動により「頭痛」が発生するのでしょうか?
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運動性頭痛
国際頭痛学会によると、主に運動をしたあとに発症する頭痛を運動時頭痛と言います。
また労作性頭痛と呼ばれることもあります。
20~50歳代の男性に好発し、ウェイトトレーニングをしたあとに起こりやすいのが特徴です。
部位は前頭部・こめかみ・後頭部などと限局せず、全体に起こります。
運動を中止すれば治る方もいますが、直ぐには治らず、運動の翌日まで続く方もいます。
原因は脳血管のれん縮(異常な収縮)です。
しかし、運動したあとになぜ血管のれん縮が起こるのか、詳しいことはわかっていないようです。
血流が良くなったことで起こるという研究者もいます。
運動性頭痛の症状
運動性頭痛は激しい運動・エクササイズをしている最中か、その後に発生する頭痛です。
5分から48時間続き、かなり激しい痛みになることもあります。
ズキズキした痛みを感じることが多く、偏頭痛を感じやすい人は偏頭痛のように感じるかもしれません。
頭痛の考えられる原因
脳の血管の拡張
激しい動きのする運動をすることで、脳の血流量が急激に増えます。
脳の血流が急激に増えたことでの血管が拡張し、脳の血管周辺の神経を刺激して頭痛が出ます。
「運動後に急に痛みが出た。」といった症状は運動中に出るアドレナリンが関係しています。
アドレナリンが出ている時は痛みに対する感覚が鈍くなっています。
そのため、運動中よりも、運動後に痛みが出る方ほど、激しい競技をしている傾向が高いです。
脳の酸素不足
激しい競技や運動時は、脳の酸素を必要とします。
しかし、激しい競技や運動時に酸素の供給が追いつかないために、脳の酸素が不足することがあります。
特に一時的に大きな力を使う、ウェイトトレーニングや格闘技、短距離走などは無酸素運動のため、脳の酸素が不足しやすいです。
激しい息切れしたときほど、脳の酸素の供給が追い付いていないため頭痛が出やすいです。
首や肩周辺の筋肉の疲労と緊張
上半身の筋肉をよく使う競技やスポーツほど、頭痛が出やすいです。
首や肩、上腕や背中の筋肉の疲労が溜まることで筋肉のコリや緊張が出ます。
その筋肉のコリや緊張が頭部の神経を刺激しておもに後頭部の痛みとしてあらわれます。
筋肉の緊張やコリで出てくる頭痛は「緊張型頭痛」とも言われています。
この緊張型頭痛は筋肉の緊張やコリを和らげることで頭痛は緩和します。
脱水症状
体内の脱水症状からも頭痛は出ます。
運動中は特に大量の汗をかくので体は脱水症状になりやすいです。
脱水症状を起こすことで脳への十分な水分や血液が滞り、その結果として頭痛が出ます。
夏の暑い時期もそうですが、冬の寒い時期も運動時に脱水症状を起こしやすいので注意が必要です。
寝不足
慢性的に睡眠不足となると、脳が酸欠状態になります。
脳の酸欠状態は、頭の筋肉をこわばらせ、血管を収縮させます。
その状態でトレーニングを行うことで、急激な血管拡張となり頭痛に繋がります。
運動性頭痛を予防しよう
筋トレ後の頭痛を予防するために、薬の服用以外で出来ることもあります。
予防のポイントは、体をいたわりながら運動することです。
運動前のストレッチで予防
縮こまった筋肉・冷えた筋肉に急に負荷をかけると、筋肉の緊張が高まりやすいものです。
血流も急激に変わるため、頭痛の引き金になりかねません。
急いでいるときほどストレッチを忘れがちです。
しっかりと運動の種類をこなそうというときほど、丁寧にストレッチをし、こわばった筋肉をほぐして、頭痛を予防しましょう。
こまめな水分補給で予防
筋トレ開始前、筋トレ中もこまめに水分を補給するようにしましょう。
筋トレ時は、有酸素運動に比べて喉の渇きを感じにくい事も多いのですが、実際に運動で汗をかいています。
汗をかいたことで起こりやすい脱水は、脳血管の攣縮を引き起こす要因になるのです。
運動の種類を一つこなすごとに水分を取ることで、脳内の血流を保ち、頭痛の予防になります。
負荷を軽くし予防
筋トレで体に負荷をかけると、血圧が上がります。
胸腔内圧が上がり、頭の中の静脈の圧が上昇し、頭痛が起こり易くなります。
そこで、ウェイトの負荷を軽くし、回数を減らし、体に負荷をかけすぎないようにして筋トレを行うのです。
さらに、運動中は呼吸を止めず、ゆったりとした気持ちで呼吸をすれば、頭痛の予防につながります。
運動の種類が多い時は、こまめにインターバルを取ることも必要です。
ご自身の身体と会話してトレーニングを行いましょう
ご自身の身体を良く知っているのは、ご自身です。
他の人が頑張っているからこのくらい大丈夫、などと思わずご自身の身体をしっかりとチェックしてください。
身体の不調はご自身がつらいだけでなく、知らず知らずのうちに他の方へご迷惑をかけている可能性もあります。
運動、栄養、休養のバランスが取れていなければ、健康的な身体は手に入りません。
しっかりとご自身の体と会話をしながら、トレーニングに励んで下さい。
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